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らっきょうの季節に一大産地鳥取県福部町で学ぶおいしいらっきょう漬けになるまで。現地に行った話ー鳥取県福部町編ー

6月といえば?
梅雨やあじさいを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
旬の食材はどうでしょう。
ズッキーニやオクラ、トマトなど。夏野菜がお店に並び始めますね。

オタフクにとっての旬は
らっきょう』

オタフクらっきょう酢で漬けたらっきょう漬け

オタフクでらっきょう?
お好み焼きに使うの??

いえいえ!「らっきょう酢」で漬けるんです!

お好みソースが主力商品である当社、創業の製品は<お酢>なのです。
1938年、創業後初めての製品「お多福酢」を発売しました。お好み焼用ソースの発売1952年よりも14年も前のことです。
そんな当社とお酢についてのお話も見てみてくださいね。

「らっきょう酢」の発売は1955年。発売からもうすぐ70年を迎えます。歴史あるこの商品は今も当社のお酢事業を支えてくれる大事な商品です。
そのため、らっきょうが旬を迎えるこの季節、会社全体でらっきょう酢を盛り上げます!

営業社員がらっきょう酢をお店にお取り扱いいただけるよう努力するだけでなく、実は「洗いらっきょう+らっきょう酢」をセットにして楽天市場オタフク公式オンラインショップで販売しています。
※期間・数量限定、2024年分は予約受付終了
お客様に販売する上で、安心・安全なものをお届けする義務がある。そのため、販売担当者やお客様からのお問合せ窓口となる社員「砂丘らっきょう」の産地へ視察に赴きました。

まずは収穫現場へ

セット販売する砂丘らっきょうは、らっきょうの主産地の1つである鳥取県福部町で栽培、収穫、加工されたもの。そこで鳥取県へ赴き、雲1つない澄み渡った青ぞ・・・・

残念ながら青い空が全く見えない、曇天での撮影となりました。

広大ならっきょう畑

このらっきょう畑は鳥取砂丘の近くにあり、畑の土も砂丘のようにさらさらに近い土壌です。鳥取県福部町産の砂丘らっきょうのおいしさの特長である「シャキシャキ」の歯ごたえは、この植物にとっては過酷な環境だからこそ実現しているそうです!
ぜひ、らっきょうの産地による違いも気にしていただけると嬉しいです。

らっきょうは、夏(7月下旬~9月上旬)に植え付け、秋(10月下旬~11月上旬)に紫色のきれいな花が畑一面を彩り、5月下旬~6月中旬に収穫を行います。

左:収穫前 右:葉を刈った直後

収穫作業は機械と人がセットで行います。

収穫の様子

機械で畑から掘り起こすものの、らっきょうの根が機械に絡まってしまうのでどうしても手作業が必要になるそうです。畑が広いため作業時間も長く、また中腰というのも体に負担のかかる体制。収穫の大変さを実感しました。

絡まった根をはずしカゴへ

選果場へ

収穫されたらっきょうは販売できるよう選果場へ送られます。
遅ればせながら、
今回の視察にご協力くださったJA鳥取いなば福部町支店の皆さま、ご協力いただき誠にありがとうございました。

らっきょうはお店で2種類見かけますよね。
・根がついている<根付き(土付き)らっきょう>
・土や根がなく白い色の<洗らっきょう>
どちらも見学させていただきました!

根付き(土付き)らっきょう

根付きらっきょう

まずは収穫したらっきょうの根を<切り子>さんが手作業でカットします。多くの生産者の方は、包丁を立て手作業で(洗い、根付)らっきょうをカットしていますが、今回は機械の切り機を使用している生産者の作業場へ伺いました。この機械は根付らっきょう専用の機械で、歯車のような部分が回転しており、刃が出たり引っ込んだりします。刃がでていない間にらっきょうのカットする根の部分をセットするのですが、これが実際にさせていただくとなかなかタイミングが合いません。大縄とびになかなか入れない時のように、「あ、あ、」と何度もタイミングを見送りました。これをささっとされる切り子さん、匠の技ですね~

左:指している部分が回転  右:らっきょうの入れた様子

処理されたらっきょうはまず乾燥機により温風で乾燥、その後専用の機械で砂や薄皮除去、サイズを仕分けし、箱詰めします。このサイズ(S,M,L)の仕分けはコンベアに流れてくるらっきょうを手作業で選び分け、その際に規格外も除去します。

らっきょうを選果

そして出荷前に自然冷却します。
この時、使用するのはなんと扇風機!温風で乾燥するとどうしても熱を帯びてしまい、箱の中でその熱により湿気が発生、かび等の原因になるそうです。らっきょうも生鮮食材、とてもデリケートですね~

自然冷却の様子

洗らっきょう

洗らっきょう

続いて洗らっきょう。
根や薄皮が除去されているのでらっきょう漬けをつくる際にとても便利です。

まず根と茎を一球一球切り子さんが手作業で丁寧にカットします。

左:カット部分  右:切り子さんのカットの様子

カットしたらっきょうは選果場に運ばれ大きな機械の中へ。まずらっきょうを洗浄し、薄皮や砂の除去をします。
圧巻の量ですね。この量を切り子さんが手作業ですべて処理されたかと思うと、、、感服いたします。

茎と根をカットしたらっきょうと洗浄機への投入

その後サイズ分けされます。サイズ分けは機械のラインに網があり、最初は小さい穴(S)、次に少し大きめの穴(M)、とだんだん網目の大きさを変えることでサイズ分けを行います。

矢印方向に網目が大きくなる

その後10%濃度の塩水に浸し芽止めを行います。らっきょうは気づいたら芽が伸びていたりしませんか?収穫後やカットしたらっきょうを放置すると芽がどんどん伸び、商品価値がさがってしまうそうです。浸す時間は5~10分程度なので塩漬けとは異なります。

手前からS、M、Lの規格ごとにわかれて漬け込み

その後手作業で出荷基準に合わないらっきょうや異物がないか確認し除去します。きれいに選別されたらっきょうは機械によって1㎏ごとに包装されます。包装された商品はコンベアで運ばれ、1ケース10㎏(10袋)となるように手作業で箱詰めされます。

1㎏ごとに包装された商品

収穫から商品となるまで、想像以上に手間ひまがかかっていることに驚きました。皆さまに商品を販売をする上で知る必要がある、と思い視察に行きましたが、視察メンバーにとってらっきょうに関する知識が机上のものではなく、リアルになったと感じました。らっきょうを漬ける方が減っていますが、季節の風物詩として、この伝統が途切れることのないよう、また広がっていくことができるように努めてまいります。

楽天市場オタフク公式オンラインショップでは冒頭でふれたようにらっきょう酢と洗らっきょうをセットにして期間・数量限定で予約販売を行いました。2024年分はもう予約が終了しておりますが、2025年も販売を予定しております!予約は4月頃から受付開始となりますので、春頃には「そろそろかな~」と見にきてくださいね。

手間ひまかけておいしく育った砂丘らっきょうを取り寄せ、らっきょうを漬ける体験教室も開催。参加してくださった皆さんとお話をしながら、楽しく漬けることができました!ぜひ来年も開催したいな~

とれたての砂丘らっきょうでらっきょう漬け体験教室開催


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